2015年 12月 30日
ACLリハビリ方法関連本 |
退院して家でのんびりリハビリをするので、
まあ勉強しておこうかとACL(前十字靭帯)のリハビリ本を買ってみた。
これが2014年に刊行されたACL関連の臨床研究をまとめた比較的新しい本なんだけど、なかなか興味深いことが書いてある。
・早期荷重の是非について
術後の早期(翌日)から荷重制限を無くしても、靭帯の緩みには大きな影響は無く、短期的には回復が早い。
(半月板損傷は荷重制限かかるので別)
・早期の膝角度制限について
術後早期から角度制限を無くして膝の曲げ伸ばしを行っても、靭帯の緩みには大きな影響は無く、膝曲げ機能の回復が早くなり、曲げ伸ばしの後遺症が残りにくい。
早期の伸びの確保は大切。
・ドンジョイなどの膝装具について
鋼製装具は装具をつけない患者と比較して余り有意点がなく、つけるなら軟性ブレースが適当。
つけなくても回復や靭帯の緩みに影響は出ない。
ほむほむ。
私が手術した病院が行ってたリハビリもこういう臨床研究結果に基づいたものだったんだろう。
なにせ、術後5日目くらいから片松葉で7日目には松葉杖無くしたし
軟性ブレースは3日目まであったけど、それ以降は装具は一切用いない。
角度制限もなし。伸展も最初から。9日で退院。
なんか、、これまで聞いてきた方法より
やけに早いしシンプルじゃね?大丈夫か?と
若干思ってたけどこういう理由があったのか。
でもドンジョイとか高いやつ買わされてる人もいるのに
あんまり影響ないって何その結果…って思うよね。
退院するときニーブレース付けていいですか?
ってPTさんに聞いたら、
ニーブレースは付け過ぎると筋力回復が遅れるから付けすぎはよくない。
外出時のみとかにして、と言われたし。
前の千葉のPTさんにもそういうこと言ってたんだよな。付けすぎよくないって。最近はそういう傾向なのかな。
この本読んで気になったのは、靭帯にテンションが最もかかるのが、膝を30度くらい伸ばした状態で大腿四頭筋に力を入れたときって書いてあった。
じゃあ、今やっているセッティングという、
膝下にタオルを挟んで膝を伸ばしながら太ももに力を入れて押し付ける行為は危なくないのか?という疑問。
PTさんからはこれをめっちゃやれ、と指示が出ているのだが。
なんか膝下の前方移動が起こっているような気がするが、これくらいのことでは靭帯は緩まないのかな。
術後早期のリハビリメニューとしては一般的みたいだけど。
今度聞いてみよっと。
by bpani115
| 2015-12-30 23:06